三島市への移住を考えはじめると、「地方移住補助金」という言葉は目にするのに、どの制度が自分に関係するのかが分かりにくくて止まってしまう、という話をよく聞きます。移住支援金、住宅支援、子育て補助と、似た名前の制度が並んでいて、どれが別々の話なのかも整理できないまま検索を繰り返している方もいると思います。
わたしは三島市在住で、地域情報メディア『みしま日和』の編集長をしている、たくろうと申します。鍼灸師として治療院を運営しながら、地域で暮らす人向けの情報を発信しています。こういった制度の話は、一度自分で窓口に確認してみると、ネットの情報とずれていることが案外あります。
この記事では、三島市で調べることの多い移住関連の支援制度を種類ごとに分けて整理し、就業や住宅、申請タイミングなど確認しておきたいことを順番に見ていきます。制度の内容や受付状況は変わることがありますので、最新の公式情報の確認が前提になります。
三島市で移住補助を調べるときに分けたい制度
「地方移住補助金」という一つの言葉でまとめて検索していると、複数の制度が同じものに見えてしまいます。三島市で確認できる主な制度は、大きく三つに分かれています。
- 移住・就業支援補助金
-
東京圏からの転入と就業・テレワーク等の組み合わせが条件の支援金。国・県・市の連携制度。
- 住むなら三島移住・定住サポート事業
-
若い世帯が住宅を取得し転入した場合に補助金を交付する制度。住宅支援が目的。
- 移住・子育てリフォーム事業費補助金
-
市外からの移住者と子育て世帯を対象に、住宅リフォーム費用の一部を補助する制度。
三つはそれぞれ目的も条件も違います。「就業」に関係するのは一つ目、「住宅取得」に関係するのは二つ目、「リフォーム」は三つ目、という形で頭の中で分けておくと動きやすいです。
移住支援金と住宅支援の違いを知っておく
この二つを同じ補助金のように理解していると、申請前の準備がずれてきます。移住・就業支援補助金は「どこから来たか」「どんな働き方をするか」が条件の中心です。一方、住むなら三島移住・定住サポート事業は「住宅を取得したか」「世帯の年齢要件を満たすか」が条件の中心になります。
両方を同時に活用できるケースもありますが、住宅支援の補助金額は、移住・就業支援補助金の交付決定を受けているかどうかで変わることがあります。詳細は公式ページで確認が必要です。
就業や転職で確認したい転入元の条件
移住・就業支援補助金には、転入前の居住地が東京圏であることという条件があります。具体的には、東京23区に住んでいた、あるいは埼玉・千葉・東京・神奈川に住んで23区の職場に通勤していた状態が、直前10年のうち通算5年以上かつ直前1年以上続いていたことが求められています。
見落としやすいのが、東京圏のなかでも「条件不利地域」に指定されているエリアは対象外になるという点です。神奈川の一部(三浦市・箱根町・湯河原町など)や、埼玉・千葉の一部も含まれます。自分の転入前の住所がどのエリアに入るかは、三島市の公式ページか窓口で確認することをおすすめします。
テレワークや起業での申請で迷いやすい点
テレワークで対象になるためには、「会社の命令ではなく自己の意思で移住した」という条件があります。会社都合の転勤・出向は対象外です。また、移住前の職場の業務を移住後も続けていること、申請日まで週20時間以上テレワーク勤務をしていることなど、複数の条件がそろって初めて対象になる仕組みです。
起業の場合は、静岡県が実施する起業支援金の交付決定を1年以内に受けていることが条件になります。移住してから起業手続きを始める、という順番だと時間的に厳しくなることがあります。起業を前提に動くなら、支援金との関係を先に確認しておくと後で焦らずに済みます。
転入前後の時期で変わる申請のタイミング
迷いやすいのが、申請できるのは「転入後」であるという点です。移住・就業支援補助金は、補助金の申請は転入後1年以内という期限があります。転入が先で申請が後、という順番は共通していますが、住宅支援は「住宅の所有権登記と住民票の移動後」から申請が可能になります。
わたしも以前、別の制度を調べていたときに「転入前に契約していたかどうか」で対象の範囲が変わると知って、少し止まりました。住宅支援の場合も、転入前に住宅の売買契約を済ませていることが条件になるケースと、移住・就業支援補助金の交付決定後であれば転入後1年以内の契約でも対象になるケースがあります。
申請タイミングは制度によって異なるため、動き出す前に順番を整理しておくことが大事です。
単身と世帯で見ておきたい補助金の違い
移住・就業支援補助金の金額は、単身での移住の場合は60万円、2人以上の世帯では100万円が基本額です。さらに18歳未満の子どもと一緒に移住する場合は、1人につき100万円が加算されます。子どもが2人いれば合計300万円になる計算で、世帯構成で金額の差が大きくなる仕組みです。
住宅支援の対象者の年齢条件も、単身かどうか、子どもがいるかどうかで変わります。入居日において40歳未満の夫婦、または46歳未満で中学生以下の子どもと同居している世帯などが対象となっており、年齢をよく確認する必要があります。
三島市での通勤と住まいの現実を知る
制度の条件が合っているとしても、実際の暮らしに無理がないかどうかは別の話です。三島市はJR東海道線・新幹線こだまの停車駅があり、熱海・沼津・静岡方面への通勤圏に入りやすい立地です。新幹線を使えば東京都内への出勤も可能なエリアですが、通勤時間と交通費の現実は事前に確認しておく価値があります。
住まいの面では、駅から少し離れると戸建て向けの土地も見つかりやすく、三島の水辺に近いエリアも生活の場として選ばれています。わたしが治療院を開いているのも三島市内ですが、昼間の人の動き方や車での移動のしやすさは、住んでみてはじめて分かることが多いと感じています。
子育て世帯が一緒に確認したい支援制度
子育て世帯が三島市への移住を検討するときに、移住支援金の加算と合わせて見ておきたいのが「移住・子育てリフォーム事業費補助金」です。市外からの移住者と中学生以下の子どもがいる子育て世帯を対象に、住宅リフォーム工事費の20%、上限20万円の補助が受けられる制度です。
ただし、これは移住支援金や住宅取得補助とは別の制度です。名前が似ているため混同しやすいですが、対象となる工事の内容や条件が異なります。うちにも小学生の子どもが二人いますが、子育て関係の補助を確認するときは、制度名をしっかり分けて調べるようにしています。
申請前に公式情報を確認する方法
三島市の移住関連の制度は、三島市役所の公式サイト(政策企画課ページ)に最新情報がまとめられています。補助金の受付期限は年度ごとに変わり、予算の状況によって期間中でも変更になる可能性があります。
- 三島市役所 政策企画課(移住・就業支援補助金)
- 三島市役所 三島住まい推進室(住宅支援)
- 静岡県 ゆとりすと静岡(県全体の制度一覧)
- 静岡県移住・就業支援金求人サイト(就業要件の確認)
窓口への問い合わせは、転入前でも受け付けています。「まだ移住を決めていない」という段階でも相談しやすい雰囲気があります。事前に電話やメールで確認してから動くほうが、わたしには合っています。
申請前にやりがちな失敗と見落とし
たくろう転入のタイミングと契約の順番、ここだけは早めに確認を
実際に多いのが、「転入前に住宅の契約を済ませていなかった」「就業先がマッチングサイト掲載の求人ではなかった」という見落としです。移住・就業支援補助金の就業要件(1)は、静岡県の求人サイトに掲載されている求人への就職が条件で、一般の求人サイト経由で就職した場合は対象になりません。
また、申請できる期間内でも、予算の残額がなくなれば受付が終了する先着順の制度(住宅支援など)もあります。「まだ余裕があるだろう」と思っていると、申請できなかったというケースも出てきます。制度の種類によって「先着順か否か」も違うため、その点も確認しておくと安心です。
制度が向かない状況を先に知っておく
正直なところ、すべての人が移住支援金の対象になるわけではありません。東京圏以外からの転入者は移住・就業支援補助金の対象外です。住宅支援も、年齢要件や住宅の種類・面積によっては合わないケースがあります。
転勤・出向・出張での勤務地変更も、就業要件の対象にはなりません。三島市への異動が会社都合である場合は、申請前に条件の確認が必要です。支援制度が使えないとしても、三島市での暮らし方や通勤の利便性は制度とは別の話ですから、制度だけで移住を決める必要もないとわたしは思っています。
制度だけで判断しにくい三島の暮らし方
東京圏かどうか、条件不利地域に入らないかを公式で照合する。
就業支援金・住宅支援・リフォーム補助をそれぞれ別の制度として確認する。
転入後でないと申請できないが、相談は転入前でも受け付けている。
通勤動線・駐車環境・子どもの学校など、制度以外の判断材料も見ておく。
三島市は水辺や公園が身近で、子育て世帯が暮らしやすいエリアとして候補に挙がることが多い街です。わたし自身、家族で暮らしながら感じるのは、車があれば生活の選択肢がかなり広がるという点です。駐車場が分かりにくい場所だと行くのをためらうことも正直ありますが、住まいの周辺環境は実際に動いてみないと分からないことがあります。
今日から動ける、わたしからの一言
三島市への移住を具体的に考えているなら、まず今週、三島市役所の公式サイトで「移住・就業支援補助金」と「住むなら三島移住・定住サポート事業」の二つのページを開いてみてください。両方を見比べながら、自分の転入前の住所と就業の見通しがどちらの条件に当てはまるかを、メモに書き出すだけでも動きが変わります。
制度の情報は変わりますし、予算の状況によって受付が早めに終わることもあります。動ける段階になったら早めに窓口へ確認するのが、後で後悔しにくい順番だとわたしは感じています。
制度が使えるかどうかより、三島での暮らしが自分たちに合っているかどうかが大事なんですよね。公式サイトを一度開いて、自分の条件と照らし合わせてみる時間を今日つくってみてくださいね。













