ハザードマップは見れば分かるようで、実際は何をどこと結びつければいいのか、意外と迷いやすいものです。引っ越したばかりの方も、大雨のニュースをきっかけに見直したい方も、どこから手をつけるか分からないままでいる方も、多いと思います。
三島市を拠点に地域情報メディア『みしま日和』を運営している編集長のたくろうです。わたし自身、三島に住みながら、水害と土砂災害と地震では見るべき情報がそれぞれ違うことを、後から気づいた一人です。
この記事では、三島市のハザードマップの種類と見方、避難場所との結びつけ方、公式情報の確認先を順番に整理しています。
三島市ハザードマップで先に確認すること
まず押さえておきたいのは、三島市のハザードマップは一枚ではないということです。洪水・土砂災害・地震・内水氾濫・富士山火山と、災害の種類ごとに別のマップがあります。
Web版(mishima.mapweb.jp)では住所検索ができるので、自宅の住所を入れて複数の災害レイヤーを切り替えて見るのが一番動きやすい方法です。印刷物のPDFは見やすい反面、更新のタイムラグがあるため、Web版と併用するとよいと感じています。
水害と土砂災害で見方がどう違うか
水害と土砂災害は、同じ「大雨」が引き金でも、危険の出方が違います。水害は河川の氾濫が起点なので、低地や川沿いに色が広がります。土砂災害は傾斜地や谷のそばに警戒区域が設定されていて、平地に近い場所でも油断できない箇所があります。
三島市の土砂災害警戒区域は、がけ崩れ97箇所、土石流22箇所が指定されています。地区別のPDFマップが公式サイトに掲載されているので、自分の住む地区のものを一度開いてみる価値があります。
洪水マップの色と数字の読み方
三島市の洪水ハザードマップは、狩野川・大場川・来光川の3河川が想定し得る最大規模の降雨で破堤した場合の浸水状況を重ねて表示しています。色が濃いほど浸水が深くなる想定です。
浸水深の目安として、50cm以上は床上浸水リスクが高く、3cm程度でも道路冠水が起きやすい状況になります。数字の意味を先に知っておくと、地図の色が単なる模様に見えなくなります。
- 北部版・南部版・全域版
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洪水マップはエリア別に3種類のPDFがあります。自宅が市北部か南部かで使うマップが変わります。
- 想定最大規模とは
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「起こり得る最悪のシナリオ」で計算した浸水深です。必ずしもこうなるわけではありません。
- 内水氾濫は別マップ
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河川の氾濫とは別に、排水が追いつかずに浸水する「内水氾濫」は洪水マップとは別に作成されています。
地震で見ておきたい情報は何か
地震のハザードマップは、大規模地震が発生した場合の揺れやすさや、液状化の危険度を示しています。水害マップとは見方が少し違って、地形や地盤の性質が色に反映されています。
三島市は富士山の溶岩流上に形成された地盤と、川沿いの軟弱地盤が混在しています。同じ市内でも場所によって揺れ方が異なるため、地震マップも水害と同じくWeb版で自宅周辺を確認する方法が分かりやすいと感じています。
自宅周辺の危険を地図でどう見るか
Web版ハザードマップを開いたら、まず自宅の住所で検索します。次に、洪水・土砂災害・地震のレイヤーをひとつずつ切り替えて確認するのが自分の順番です。
迷いやすいのが、「色がついているのはどこまでか」という境界の読み方です。色の境界線はあくまで計算上の区切りで、すぐ外が絶対に安全とは言い切れません。色なし=リスクなしと即断しないこと。これだけでも先に知っておくと、地図を見たときの受け取り方が変わります。
避難場所と結びつける見方
三島市の指定避難所・指定緊急避難場所は、災害の種類ごとに対応する施設が決まっています。洪水に対応した避難場所と、土砂災害に対応した避難場所は、同じ建物でも指定が異なる場合があります。
市公式サイトには避難場所一覧の表があり、施設ごとに「洪水●」「地震●」のような対応表記がついています。自宅周辺の避難場所が何に対応しているかを確認しておくと、どこへ向かうかが少し具体的になります。
たくろう避難場所は災害の種類ごとに対応が違います
家族で共有しておきたいこと
わたしが子どもたちと話すとき、最初に確認するのは「どこに集まるか」です。学校や習い事先から帰れなくなったとき、どこに向かうか。その場所がハザードマップ上でどこにあるかを、一度地図で一緒に見ておくだけでも、話が具体的になります。
難しい話をしなくても、「ここが色つきになってる」「ここが避難場所だよ」という一言から始めるだけで十分だと思っています。
- 自宅から近い避難場所を2か所確認する
- 避難場所が何の災害に対応しているか
- 自宅と子どもの学校周辺の色を見る
- 家族の集合場所を一つ決めておく
土地探しで参考にするときの注意
土地探しや住み替えの際にハザードマップを見る方も増えています。ただ、ハザードマップはあくまで「このシナリオなら浸水する可能性がある」という計算上の想定です。色がついていない土地が安全を保証するわけではありません。
わたし自身が住む場所を選ぶとしたら、ハザードマップは参考の一つとして使いつつ、近くの河川の様子や過去の被災履歴も合わせて調べるようにしています。数字や色だけで判断しすぎないこと。そこは雑に決めたくないところです。
ハザードマップでよくある誤解
「色がついていないから大丈夫」という読み方が一番多い誤解です。浸水想定区域の境界は計算モデルによるもので、わずかに外れているだけで全く別のリスクがゼロになるわけではありません。
もう一つよくあるのが、「水害マップ一枚で全部分かる」という読み方です。内水氾濫は別のマップ、土砂災害は地区別マップと分かれているため、一種類だけ見て満足するのは向かない使い方です。
平時に手を動かしておきたいこと
ハザードマップを見るだけでなく、確認した内容をどこかに残しておくと動きやすくなります。避難場所の名前と場所を紙に書いてみる、スマートフォンのマップにピンを立てておくなど、小さなことで構いません。
mishima.mapweb.jpを開き、住所検索で自宅周辺を表示します。
洪水・土砂災害・地震をひとつずつ切り替えて、それぞれ確認します。
名前と住所を紙に書いておくと、災害時にスマートフォンが使えない場面でも動けます。
避難場所が「洪水に対応しているか」を含めて、一緒に確認しておきます。
公式情報の確認先と問い合わせ
三島市のハザードマップ関連情報は、三島市公式ホームページの「防災・情報」カテゴリから確認できます。Web版ハザードマップ、洪水・土砂災害のPDFマップ、避難場所一覧がすべて掲載されています。
制度や区域指定に関する問い合わせは担当課が異なります。浸水想定区域や土砂災害警戒区域については土木課(055-983-2636)、避難に関することは危機管理課(055-983-2650)が窓口です。情報は更新されることがあるため、詳細は公式サイトで確認してください。
災害時に見たい情報源について
実際に大雨や地震が起きたときは、ハザードマップよりも「今この瞬間の情報」が優先します。三島市の公式サイト、静岡県の防災情報ページ、気象庁のサイト、Yahooの避難情報ページなどが、リアルタイムで避難情報を確認できる場所です。
ハザードマップは「平時に理解を深めるための地図」で、災害時の行動判断には自治体からの避難情報が中心になります。この二つは役割が違う、という前提で使い分けるのが合っています。
今日から始められる一歩として
難しく考えすぎなくていいと、わたしは思っています。今日の夕方、Web版ハザードマップを一度開いて、自宅の住所で検索してみるだけで十分です。色が薄くても濃くても、まず自宅周辺の形を目で見ておくことが最初の一歩になります。
わたしも最初は地図の色の意味が分からないままでした。子どもたちと一緒に「ここが避難場所だよ」と見てから、なんとなく頭の中の地図が変わった気がしています。
避難場所の名前を一つだけ紙に書いて、見えるところに貼っておいてみてくださいね。それだけでも、いざというときに少し動きやすくなると思います。













